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台風シーズン前の外壁・屋根点検チェックリスト|被害を未然に防ぐ方法

名古屋市を中心に海部郡・清須市周辺で20年以上にわたり塗装工事、シーリング工事、内装工事、大規模修繕工事を手がける株式会社信和建装です。毎年6月から10月にかけて訪れる台風シーズンは、住宅の外壁や屋根に大きな被害をもたらす可能性があります。
 
台風による建物被害の多くは、事前の点検とメンテナンスで防ぐことができます。横殴りの雨風は普段では考えられない箇所から雨水が浸入し、小さな劣化が大きな被害へと発展する原因となります。本記事では、台風前に行うべき外壁・屋根の点検ポイントと、被害を未然に防ぐための具体的な対策方法をご紹介します。
 

 

台風による建物被害のリスクと対策の重要性


台風は日本の住宅にとって最も深刻な自然災害の一つです。強風による直接的な被害だけでなく、大雨による雨漏りや浸水被害まで、住宅に与える影響は多岐にわたります。建物の被害を最小限に抑えるためには、台風シーズン前の適切な点検と予防対策が不可欠です。
 

台風で発生しやすい被害の種類

台風による建物被害は、主に風害と水害の2つに分けられます。風害では屋根材の飛散、外壁材の剥がれ、雨樋の破損などが発生しやすく、水害では雨漏りによる内部構造材の腐食やカビの発生が問題となります。
 
特に注意が必要なのは、小さな劣化箇所から始まる被害の拡大です。例えば、外壁の小さなひび割れから雨水が浸入し、内部の構造材が腐食することで建物全体の耐久性が低下する可能性があります。屋根材の僅かなズレや欠けも、台風の強風によって大きな損傷へと発展することがあります。
 

被害の種類
主な症状
発生時期
修繕費用目安
屋根材の飛散・破損
瓦のズレ・割れ、板金の剥がれ
台風通過中〜直後
10万円〜50万円
外壁からの雨漏り
ひび割れ、シーリング劣化
台風後数日〜数週間
5万円〜30万円
雨樋の破損・詰まり
排水不良、外壁への水流
台風通過中〜直後
3万円〜15万円

参照:さくら事務所「台風後の自宅点検チェックポイント」
 

海部郡・清須市周辺の地域特性と注意点

海部郡・清須市は名古屋市西部に位置し、木曽川や庄内川などの河川に近い地域です。この地理的特徴により、台風時は河川からの風が建物に与える影響が大きく、特に屋根材や外壁材への負荷が増大する傾向があります。
 
また、この地域は比較的平坦な地形のため、台風の強風が遮るものなく建物に直撃しやすいという特徴があります。近年の台風は従来よりも勢力が強く、予想を超える被害が発生するケースも増えています。そのため、従来の基準よりもより厳しい点検とメンテナンスが必要となっています。
  

台風前の外壁・屋根点検チェックリスト

台風による被害を最小限に抑えるためには、事前の点検が最も重要です。点検は台風シーズンが始まる5月下旬から6月上旬に行うのが理想的です。ここでは、住宅の各部位別に具体的な点検ポイントをご紹介します。
 

屋根の点検ポイント

屋根は台風の影響を最も受けやすい部位です。屋根材の種類によって点検ポイントが異なりますので、ご自宅の屋根材に応じた点検を行いましょう。安全のため、屋根には直接登らず、2階の窓や隣の建物から目視で確認することが重要です。
 
瓦屋根の場合
瓦のズレや割れ、欠けがないかを確認します。特に棟瓦と呼ばれる屋根の頂部分は台風の影響を受けやすく、漆喰の剥がれや瓦の浮きがないかチェックが必要です。瓦が1枚でも飛散すると、その周辺の瓦にも影響を与え、被害が拡大する可能性があります。
 
スレート屋根・金属屋根の場合
スレート屋根では、材料の割れや欠け、釘の浮きがないかを確認します。築10年以上経過している場合は、スレート材が脆くなっている可能性があるため、特に注意深く点検する必要があります。金属屋根では、錆びや板金の浮き、固定部分の緩みをチェックします。
 

屋根材
主な点検箇所
注意すべき症状
緊急度
瓦屋根
瓦のズレ・割れ、漆喰の状態
瓦の浮き、漆喰の剥がれ
スレート屋根
材料の割れ・欠け、釘の浮き
スレート材の脆化、棟板金の浮き
金属屋根
錆び、板金の浮き、固定部
錆による穴あき、ボルトの緩み

参照:屋根やさん「ご自分でできる悪天候後・地震後の屋根点検」
 

外壁の点検ポイント

外壁は台風時の横殴りの雨に最も影響を受ける部位です。小さなひび割れでも、台風時の強い雨圧によって雨水が浸入し、内部構造に深刻なダメージを与える可能性があります。外壁全体を歩いて回り、手の届く範囲で詳細に点検することが重要です。
 
ひび割れ(クラック)の確認
外壁のひび割れは幅0.3mm以上になると雨水が浸入しやすくなります。シャープペンシルの芯(0.5mm)が入る程度のひび割れは早急な補修が必要です。特にサッシ周りや配管貫通部は構造上弱点となりやすく、重点的にチェックしましょう。
 
シーリング材の劣化
サッシ周りや外壁材の継ぎ目に使用されているシーリング材の状態を確認します。シーリング材が硬化してひび割れている、または剥がれている箇所は、台風時の雨水浸入の原因となります。築10年を超えている住宅では、シーリング材の全面的な打ち替えを検討する時期です。
 

重要ポイント

外壁の点検は、雨上がりの湿った状態で行うと、ひび割れや劣化箇所が発見しやすくなります。また、北側の外壁は湿気がこもりやすく、カビやコケが発生している場合は塗膜の劣化が進んでいる可能性があります。

 

雨樋・軒天の点検ポイント

雨樋は台風時の大量の雨水を適切に排水する重要な設備です。雨樋に不具合があると、雨水が外壁に直接流れて外壁の劣化を早めたり、基礎周りに水たまりができて建物の安定性に影響を与える可能性があります。
 
雨樋の点検項目
雨樋の勾配が適切に保たれているか、継手部分にズレがないか、落ち葉やゴミで詰まっていないかを確認します。また、雨樋を支える金具が緩んでいないか、樹脂製の雨樋の場合は紫外線による劣化で硬化していないかもチェックポイントです。
 
軒天の状態確認
軒天は屋根の裏側部分で、雨漏りの初期症状が現れやすい箇所です。軒天にシミや変色がある場合は、すでに雨漏りが発生している可能性があります。また、軒天の一部が下がっている、穴が開いているなどの症状は緊急の修繕が必要です。
 

点検箇所
正常な状態
要注意の症状
対処方法
雨樋の勾配
適切な傾斜で水が流れる
水が溜まる、逆流する
勾配調整・交換
継手部分
隙間なく接続されている
ズレ、隙間からの水漏れ
継手修理・交換
軒天
均一な色、変形なし
シミ、変色、たわみ
雨漏り調査・修繕

 
参照:浜翔ペイント「台風後は建物をチェック!被害を最小限に」
 

 

安全な点検方法と注意事項


建物の点検を行う際は、安全を最優先に考えることが重要です。無理な点検は事故の原因となり、かえって建物を傷める可能性もあります。適切な点検方法を理解し、危険を伴う作業は専門業者に依頼することが賢明です。
 

セルフ点検の安全な方法

ご自身で点検を行う場合は、100%安全が確保できる方法でのみ実施してください。屋根に直接登ることは絶対に避け、地上からの目視点検や2階窓からの確認に留めることが重要です。
 
地上からの目視点検
双眼鏡や望遠レンズ付きのカメラを使用して、地上から屋根の状態を確認します。屋根材のズレや割れ、雨樋の状態などは地上からでも十分確認できます。点検は午前中の明るい時間帯に行い、逆光を避けて建物の各面から観察しましょう。
 
上階からの点検方法
2階や3階の窓から下屋(1階部分の屋根)を確認する方法は効果的です。ただし、窓から身を乗り出すことは危険ですので、窓の内側から安全に観察できる範囲に留めてください。自撮り棒にスマートフォンを取り付けて動画撮影すると、詳細な確認が可能です。
 

安全注意

点検中に不具合を発見しても、ご自身で修理を行うことは避けてください。安易な応急処置は状況を悪化させる可能性があります。専門知識を持った業者に相談し、適切な修繕を依頼することが重要です。

 

専門業者による点検のメリット

専門業者による点検は、安全性と正確性の両面で大きなメリットがあります。プロの目による詳細な診断により、一般の方では見つけられない潜在的な問題を発見することができます。
 
専門機器による詳細診断
専門業者は赤外線カメラやドローンなどの最新機器を使用して、目視では確認できない箇所まで詳細に点検します。特に雨漏りの原因特定や、外壁内部の劣化状況の把握には専門機器が威力を発揮します。
 
総合的な判断と提案
建物全体のバランスを考慮した総合的な診断により、優先度の高い修繕箇所や将来的なメンテナンス計画を提案します。コストパフォーマンスを考慮した効率的な工事提案により、長期的な建物維持費用の削減につながります。
 

台風被害を防ぐための予防対策

台風による被害を最小限に抑えるためには、点検で発見された問題箇所の早期修繕と、定期的なメンテナンスが重要です。適切な時期に適切な対策を行うことで、台風時の被害リスクを大幅に軽減できます。
 

最適なメンテナンス時期

海部郡・清須市周辺では、台風シーズン前の4月から5月が外壁・屋根メンテナンスの最適時期です。この時期は気候が安定しており、梅雨や台風シーズン前に工事を完了できます。
 
春季メンテナンスの重要性
春は冬の寒さによる建材の収縮・膨張の影響で生じた劣化が表面化しやすい時期です。また、台風シーズン前にメンテナンスを完了することで、夏から秋にかけての厳しい気象条件に備えることができます。
 
築年数別メンテナンススケジュール
新築から10年を目安に外壁・屋根の全面メンテナンスを検討します。その後は5年から7年周期で部分的なメンテナンスを行い、20年を超えた建物では大規模な修繕計画を立てることが重要です。
 

緊急修繕が必要な症状

以下の症状が確認された場合は、台風シーズンまで待つことなく緊急に修繕を行う必要があります。これらの症状を放置すると、台風時に深刻な被害が発生する可能性が高くなります。
 
即座に対応が必要な症状
・屋根材の明らかなズレや浮き
・外壁のひび割れ(幅0.3mm以上)
・シーリング材の剥がれや欠損
・雨樋の大きな歪みや外れ
・軒天の著しい変色やたわみ
 
これらの症状は台風の強風や大雨によって急激に悪化し、建物全体に影響を与える可能性があります。早急な専門業者への相談をお勧めします。
 

緊急度
症状
対応時期
予想修繕費
緊急
屋根材の浮き・外壁の大きなひび割れ
即座(1週間以内)
5万円〜20万円
シーリング劣化・雨樋の歪み
1ヶ月以内
3万円〜15万円
塗装の剥がれ・小さなひび割れ
台風シーズン前
10万円〜50万円

参照:全国住宅診断協会「台風通過後の被害チェック、必須6項目とは」
 

台風通過後の点検と対応

台風が通過した後は、速やかに建物の状態を確認することが重要です。台風直後の点検により被害を早期発見し、二次被害を防ぐことができます。ただし、台風通過直後は強風が継続している場合があるため、安全が確保されてから点検を行ってください。
 
台風後の緊急点検項目
まず、建物周辺に屋根材や外壁材が飛散していないかを確認します。飛散物がある場合は、その周辺でさらなる損傷が発生している可能性があります。室内では天井や壁に雨染みがないか、異常な音や臭いがしないかをチェックします。
 
雨漏りの早期発見
台風後数日から数週間にわたって、天井や壁の状態を観察し続けることが重要です。雨漏りは台風直後ではなく、時間が経ってから症状が現れる場合があります。特に押入れや天井裏など、普段あまり見ない場所も定期的に確認しましょう。
 
万が一被害を発見した場合は、火災保険の適用可能性もあるため、修理前に被害状況を写真で記録しておくことが大切です。その後、速やかに専門業者に相談し、適切な修繕を行いましょう。
 

まとめ

台風による建物被害は事前の点検と適切なメンテナンスで大幅に軽減できます。定期的な点検により小さな劣化を早期発見し、台風シーズン前に修繕を完了させることが最も効果的な対策です。海部郡・清須市周辺にお住まいの皆様も、ぜひこのチェックリストを活用して、安心して台風シーズンを迎えられるよう準備を進めてください。

 

専門業者による点検で安心の台風対策を

台風による建物被害は、事前の適切な点検と予防対策により大幅に軽減することができます。ご自身での点検も重要ですが、専門業者による詳細な診断により、見落としがちな問題箇所を発見し、効果的な対策を講じることが可能です。
 
株式会社信和建装では、海部郡・清須市周辺の地域特性を熟知した専門スタッフが、お客様の大切な住宅を台風被害から守るための総合的な点検とメンテナンスサービスを提供しています。台風シーズン前の今こそ、プロの目による建物診断で安心を手に入れませんか。
 

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